看護師の転職は転職理由を明確しておく。

転職理由は明確にしておく

看護師が転職することを決意したら、具体的に転職活動を始める前にまず最初にしなければならないことがあります。それは、「転職理由を明確にしておく」ということです。転職をするからにはそれなりの理由があるわけですが、ここがしっかり整理できていないと、どのような勤務条件の求人を選んだらいいのかの判断基準が持てません。また、転職理由は面接で必ず聞かれますから、しっかりとした答えを用意できていないと面接を通過することは難しいでしょう。

 

そして何より、転職理由を明確にするという作業は、今後の自分の看護師としてのキャリアプランを考えることになります。今まで自分が経験したことや考えたことを棚卸しなければいけないので、面倒に思ってしまう気持ちもわかります。しかし、この機会に自分のキャリアプランを整理しておけば、これから看護師としての仕事にやりがいを持ち続けながら働くことができますので、十分な時間をとってしっかり転職理由を整理することが大切です。

 

ここでは転職理由を整理するためのコツや注意点についてお話をしていきます。

 

今の職場の不満な点は転職理由ではない。

 

転職理由を整理するときにやりがちなのが、今働いている職場の不満材料を挙げてしまうことです。しかしこれは絶対にしてはいけません。
例えどんなに恵まれた環境の職場であっても、仕事である以上、全くストレスなく働ける職場なんてまずありません。自分のキャリアプランとは関係なく、ただ単純に今の職場の不満点を理由に転職をしても、次の職場でもまた新たな不満が生まれてきてしまいます。
いうまでもなく、ただの不満(言いかえればただの愚痴)を転職理由として面接にのぞんでも、待ち受けるのは厳しい結果です。「この人は不満だけ言ってまたすぐに辞めてしまうだろう」と思われ、面接を通過するのは難しいでしょう。

 

「自分のなりたい看護師像」から逆算する。

 

では一体どのようにして転職理由を整理したらいいかというと、「自分のなりたい理想の看護師像」から逆算して、転職理由を導き出します。

 

  • 「自分は将来こんな看護師になりたい」:ゴールの設定
  • 「そのために○○が必要・○○でなければいけない」:必要スキル・要素の洗い出し
  • 「今の自分は看護師として○○が足りない」:現状の把握
  • 「不足要素を手に入れるために○○な働き方がしたい」:転職理由の導き出し

 

上記のような流れで、将来、自分が理想とする看護師になるためには、今の自分には何が足りなくて、そのためにどんなスキル・働き方が必要なのかを考えます。そのスキルを身につける、あるいは環境を手に入れるために、転職する必要がある、という理屈にしなければいけません。

 

看護師の場合、今の自分の不足要素(=転職理由)は、やはり「スキルアップのため」ということが多いです。ただその場合であっても、特定分野看護のスペシャリストになりたいのか、ゼネラリストとしてマネンジメント力が欲しいのか、あるいは資格取得できる環境に身を置きたいのかなど、より具体的に理想像をセットするようにします。
また、「家事・育児と両立させながら仕事がしたい」というのも、もちろん立派な看護師理想像です。自分(や家族)の状況を踏まえたうえで、「どのような環境であれば両立が可能なのか」を具体的に描けるようにしましょう。

 

転職活動をする時に「自分はこういう看護師になりたい。そのためにこんな力・環境が必要だ」という軸を持ち続けることは非常に大切です。様々な新しい情報が頭に入って来ても判断基準がブレず、ベストな選択肢を選ぶことができます。また、面接する側も転職理由に納得しやすく、採用されやすいです。

 

看護師としてのスキル・経験・知識の棚卸をする

 

転職理由を自分のなりたい看護師像からの逆算で導くには、今の自分を知ること(現状把握)が不可欠です。つまり、今まで自分が培ってきた看護師としてのスキル・経験・知識の棚卸作業が必要になってきます。この作業は、今までの自分の看護師経験を振り返ることになりますから、非常に時間がかかり、また集中力も要する作業です。しかし、この作業をしっかり行い今の自分を把握することで、看護師として自分に不足していたものが見えてきます。それは転職先を探す時の重要な判断基準になりますので、ゆっくり時間をかけて行うようにしましょう。

 

また、棚卸作業を行うときはスキル・経験・知識だけではなく、看護師としての自分の長所・短所も考えてみましょう。その長所を今後どのように生かしていくか、短所は克服していくかを考えることも、看護師として成長するためには重要です。長所・短所は自分で考えるだけでなく、職場の同僚や先輩に聞いてみるのもいいと思います。

 

転職理由はポジティブなものであるべき!

 

これまでの話からすでにおわかりかと思いますが、最後に、看護師が転職理由を明確にする上で、とても重要なことについてお話します。それは「転職理由はポジティブなものであるべき!」ということです。

 

「今の職場がイヤだから」と転職しても、結局それは逃げでしかなく、看護師としての成長には繋がりません。また、面接をする側も転職希望者の内面を見抜いてきますので、後ろ向きな転職理由では、面接を通過するのは厳しいでしょう。

 

そして何より、ポジティブな転職理由を持って転職活動にのぞまなければ、転職活動そのものを乗り切ることが難しいです。転職活動は思い通りにいかないことも多々ありますし、体力的にも負担が大きいです。その転職活動を妥協することなく強い気持ちで乗り切るためには、やはり、次の職場に自分の成長を求めているかが大切になってきます。自分の望む看護師としての働き方を手に入れられるよう、前向きな気持ちで転職活動にのぞめるようにしましょう。

 

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