看護師転職サイトで転職する方法のデメリット

「看護師転職サイトが無料で利用できるワケ」でも解説した通り、看護師転職サイトは転職希望者が転職した一定期間後に、採用側から報酬を得ています。看護師転職サイトとしては採用が決まらないと報酬をえることができませんから、受かる可能性の低いような提案はしてきません。例えば、実務経験が2年の転職希望者には、採用基準が「実務経験5年以上」の求人案件は基本的には提案しません。

当然といえば当然なのですが、しかしながら、「採用基準は満たしてないけれど、あの病院で働いてみたい」という場合もあるでしょう。そういった場合は、看護師転職サイトを利用しつつ、それと並行して自ら直接その病院に応募してみてもよいでしょう。看護師転職サイト側も独自の転職活動や他サイトとの併用は禁止していないため、基本的には問題になりません。ただ、看護師転職サイトから提案があったにも関わらず、求人側のコストがかからないからと直接応募するのは止めましょう。バレると看護師転職サイトからの求人提案が停止する可能性があります。

もし、働きたい病院があるのだけれど求人情報には見当たらないと言う場合には、エージェントに「○○病院の案件てありますか？」と聞いてみるのもいいでしょう。同条件の求人案件が多かったため、たまたま提案しなかったという可能性があります。
余程のことがないかぎり応募も可能ですので、念のため確認してみてください。

求人側が看護師転職サイトを利用せず採用を決めた場合、報酬が発生しないため採用コストを抑えることができます。そのため、もし仮に2人の同じ能力の転職希望者が、直接応募と看護師転職サイト経由で応募してきた場合、余程のことがない限り、直接応募の人材を採用するでしょう。

しかし、同じ能力の人間が同じタイミングで応募してくるということはまずありません。その可能性を考えて直接応募をするよりも、有益な情報を得られたり転職対策もバックアップしてくれる看護師転職サイトを利用した方が、大きなメリットがあるといえます。
このデメリットに関しては、“可能性がある”ということだけ認識しておけば問題ありません。

エージェントから求人提案を受けてから内定までの動きのスピードは、基本的にはエージェント主導で進みます。というのも、求人案件には情報公開期限が決められていたり、他の転職希望者の都合があるからなのです。面接日程や内定通知後の返答などは、多少融通をきかせてもらえますが、それでも1週間前後が限界と思ってください。
しかし逆にいえば転職活動がスピーディーに進められるということ。転職活動を本格始動させたら、毎日のように「早く決まらないかなー。」と思うと思いますから、そう考えるとメリットとも言えそうですね。